いよいよ新年度がスタート!
新しいクラス、新しい担任の先生、新しいお友達……子どもたちはドキドキ、ワクワク。なかには不安を感じている子もいるでしょう。
親の私たちも「誰と同じクラスになったかな?」「先生はどんな人だろう?」と、ついソワソワしてしまいますよね。
今日は、3児の母であり小学校教員として16年間勤めた私が、新年度を迎えた子どもが最高の1年をスタートさせるためにできる「親の温かい寄り添い方」についてお話しします。
4月は、子どもに「お疲れさま」って笑顔で伝えよう

新年度が明けてすぐの1週間、学校での子どもたちは、いい意味で、めちゃくちゃ猫をかぶっています。
最初はみんなとにかく一生懸命です。先生の話をすごくよく聞くし、行動もテキパキ!
- 「新しい学年になったから(小学生1年生になったから)頑張ろう!」
- 「新しい先生に良いところを見せたい!」
という前向きなオーラで教室は満ち溢れているんです。
ここだけの話、時間が経てばだんだんと「本性」が現れてきて、いつもの賑やかなクラスになっていくのですが(笑)。
なかには、
- 「新しいクラスでやっていけるかな?」
- 「友だちと仲良くできるかな?」
- 「先生はこわくないかな?」
という緊張感でいっぱいの子もいます。
つまり、4月、新年度を迎えた子どもたちは、学校で200%のエネルギーを使って気を張っているのです。
だから、最初の数週間、子どもたちは私たちが想像している以上にクタクタに疲れています。
家に帰ってきたら、まずは「心を休ませてあげること」を最優先にしてあげてください。
「先生の話はちゃんと聞きなさいよ」「学年が上がったんだから(小学生になったんだから)、しっかりしなさいよ」と言うのはちょっとだけお休み。
家ではすっごくダラダラしてるけど?っていうお子さんも、実は学校ではいつも以上に頑張ってる。まさに教室でしか見せない姿があるんです。だから大丈夫。
きみどりまずは、笑顔で「お疲れさま」って伝えて、お子さんの頑張った気持ちを包み込んであげてほしいんです。おうちでしっかり充電して、また明日から学校でがんばれるように。
子どもの新しい世界を、子ども目線で見てみよう


新年度、子どもが帰ってきてクラスや先生の話をしてくれたとき、親としては心配ゆえに、ついこんな言葉が口から出そうになることはありませんか?
- 「若い先生かぁ、大丈夫かな?」
- 「あの先生、こわいらしいよ」
- 「◯◯ちゃんと一緒なのね、いじわるされないか心配だわ」
- 「◯◯くんは良い噂きかないから、あまり仲良くしないようにしてほしいな」
親心からくる先回りした心配。子どものことを大切に思っているからこそ出てきてしまうものですよね。
でもこうした心配事は、絶対に子どもの前では言わないでほしいのです。
子どもから見たら、
若い先生だからこそ、子どもの心をつかむのがうまいかもしれない。
こわい裏に、めっちゃ面白いことをする先生かもしれない。
実はとっても友達想いの子かもしれない。
子どもたちは、新しい環境の中で「この先生はどんな人だろう?」「このお友達とは気が合うかな?」と、自分の目で見て、自分の心で感じ取ろうとしています。
そこに、私たち大人が先回りして「あの先生は怖い」「あの子は悪い子」というフィルターをかけてしまうと、どうでしょう。子どももその「色眼鏡」を通して相手を見るようになってしまいます。
子どもたちは、大人が驚くほど柔軟に、相手の良いところを見つける天才です。
だからこそ、子どもが新しい出会いについて話してくれたら、親の心配や噂話は一旦飲み込んで、
- 「そっかそっか、そうなんだね」
- 「色んなお友達がいて楽しみだね」
- 「先生のこと、また教えてね」
と、余白を残した言葉で受け止めてあげてください。
親が「この先生なら安心」「この子となら仲良くできる」と、あらかじめ安全な道を用意してあげる必要はありません。



自分で見て、感じて、時にはぶつかりながら、自分なりの人間関係を築いていく。そのプロセスそのものが、子どもの「非認知能力」を育む大切な栄養になるんです。
4月の「温かい寄り添い」が、最高の1年をつくる


私たち親の役割は、先回りして障害物を取り除くことではなく、子どもが自分の足でしっかり立てるように「心の土壌」をフカフカにしておくことです。
新年度、外で頑張ってきた子どもを「今日もがんばったね」と温かく迎え入れ、美味しいご飯を用意してゆっくり休ませる。 親の色眼鏡を通さず、子どもなりの感じ方を大切に受け止める。
4月のこうした「温かい寄り添い」で、たっぷり安心感をチャージできた子どもは、「よし、明日もがんばろう」と自然にエネルギーが湧いて「心の土壌」がフカフカになります。
心の土壌がフカフカになっていれば、この先の1年間、お友達とケンカをしてしまったり、勉強で壁にぶつかったりすることがあってもきっと大丈夫。
「おうち」という安全基地があり、自分を信じて見守ってくれる親がいると分かっている。だから、子どもは何度でも立ち上がり、自分で考えて乗り越えていく力を発揮できるんです。



親が先回りしてあげる「トラブルのない1年」ではなく、自分の力で壁を乗り越えていく1年。 それこそが、子どもにとって本当の意味での「最高の1年」になるはずです。
焦らず、急がず。新しい環境で頑張る子どもたちの力を信じて、温かく見守っていきましょうね。

